本記事は、自宅でひかり電話を使用しておりかつ常時起動したVPNサーバーとiPhoneを持った人でないとおいしくないのであらかじめご留意を。
iPhoneにはVPN接続機能があり、自宅内にVPNサーバーがあれば自宅内ネットワークに自由にアクセスできる。
iPhoneにはSIP機能(いわゆるIP電話ですね)を提供するアプリがある。
SIPはSIPサーバーへの接続が必要である。
ひかり電話を提供するルーターには標準でSIPサーバー機能がついている。
そう、全部足すと、
「全国どこからでもiPhoneの電波がある限りひかり電話のお値段で電話がかけられるんじゃね?」
「つーか内線機能を使用すれば自宅への電話代が無料になるんじゃね?」
ということになる。
すなわち、
iPhone->自宅のルーター->VPNサーバー->ひかり電話のルーター->ひかり電話サービス
と連携させることが出来るのではないか。
え、それにどんなメリットがあるのかって?
ひかり電話の通話料は、普通の携帯電話の通話料に比べると、比べるのが悪いぐらいに安い。
さらに最近の0120のフリーダイアルは携帯電話からでは使用できない場合も多い。ひかり電話経由であれば、ナビダイアル系をのぞけば固定電話と同等のサービスを受けることが出来る。
では、レッツトライ!
■自宅内にVPNサーバーを立てる
いろいろな方法が考えられるが、我が家にはWindows Home Serverが常時起動しており、さらにPPTP方式のVPNサーバー機能も標準でついている。おまけに独自のDDNSも使用可能、DDNS自動更新も設定フリーでやってくれる。今回はこいつを使用。
設定方法は、先駆者が居るのでそちらを参照。あっけなく完了。
■自宅のルーターにVPNスルー設定をする
単純に、Windows Home Server(VPNサーバー)に対してTCP ポート1723をフォワーディングすればよい。もちろん、VPNサーバーは固定IPである必要がある。
■iPhoneから自宅ネットワークへVPN接続する
設定方法は先駆者のページを参照。なお、この項の先駆者はVPNサーバーにpptpdを使用しているので、適時自身のVPNサーバーのIPアドレスに読み替えればよい。
うまく接続できたら、上部に「VPN」のマークが表示される。
■iPhone用SIPアプリケーションを買う
フリーのSIPアプリケーションもあるようだが、不安定とのことなのでひかり電話との接続成功例のあるiSip(現在600円)を購入、インストール。
■ひかり電話・iSipの設定を行う
これまた先駆者のサイトを参照。
以上が設定のすべてである。環境と600円をドブに捨てる覚悟さえあれば簡単に設定できる。
では、開通式。
初っぱなから3G回線のままVPN接続を行い、接続完了してからiSipを起動。Accountで正しくSIPサーバーに認証されているかを確認したら、Dialerから「1」に電話をする。「1」はアナログ回線1に刺さっている電話の内線番号であり、自宅の電話機がなれば成功。
おお、ちゃんと鳴動しているよ!
おもむろにアナログ電話を取ると、iPhoneときちんと通話が出来るではないか!
これでiPhoneから自宅への電話が無料の夢が叶った。
(注:しっかりパケット代はかかるので完全無料じゃないところに注意。でも、この通信もiPhoneのパケット定額に含まれるので、多くのiPhoneユーザーがリミットまで使用していることを考えると言い過ぎではないだろう)
はい、次。
自分の携帯電話にかけてみる。電話番号はそのままひかり電話に渡されるので、090XXXXYYYYでダイアルすればOK。おお、ちゃんと鳴動してる。当たり前だけど、自宅の電話番号が表示されている。
先駆者のサイトでは、WiFi接続じゃないとSIPが動作しない、という話も書いてあったが、今回の検証では3G回線でもiPhone→内線、外部回線においては問題は発生しなかった。
内線、外部回線→iPhoneについては、iSipアプリケーションを常時起動しておく必要があった。iSipのアプリケーションでは着信があればAlertが出るような表記があったが、残念ながらそれは無理のようである。あくまでも発信専用として割り切る必要がある。
環境がそろっている人は是非お試しあれ!
なお、当手順はすべての人の環境で必ず成功するとは限りません。またその保証もありません。すべて自己責任でお願いします。
